型式: | GEB15 |
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品名: | Genome Editor |
製造元: | 株式会社ベックス (BEX CO.,LTD.) |
受精卵へのエレクトロポレーションのほか、豊富なエレクトロポレーション電極を組み合わせることにより、in vivoエレクトロポレーションが可能で、生体・組織へ遺伝子導入ができます。
in vivo electroporation, in (exo) utero electroporation, in ovo electroporation, ex ovo electroporation, ex vivo electroporation
Features
マウス受精卵へのCRISPR/Cas9導入に最適なエレクトロポレーター
特許技術のエレクトロポレーションによる高効率な受精卵エレクトロポレーション
Cas9 mRNA の代わりに Cas9 タンパクをエレクトロポレーションで導入可能なことが示されました。IVF と組み合わせることで、non-mosaic なゲノム編集動物をより高効率で得られるようになりました。詳細についてはお問い合わせいただくか、下記論文を御参照ください。
- マウス受精卵 Hashimoto, M., Yamashita, Y., Takemoto, T. (2016). Electroporation of Cas9 protein/sgRNA into early zygotes generates non-mosaic mutants in the mouse. Dev. Biol. 418(1), 1-9.
- ブタ受精卵 F. Tanihara, T. Takemoto, E. Kitagawa, S. Rao, L. T. K. Do, A. Onishi, Y. Yamashita,C. Kosugi, H. Suzuki, S. Sembon, S. Suzuki, M. Nakai, M. Hashimoto, A. Yasue, M. Matsuhisa,S. Noji, T. Fujimura, D.-i. Fuchimoto, T. Otoi, Somatic cell reprogramming-free generation ofgenetically modified pigs. Sci. Adv. 2, e1600803 (2016).
- AAVとEPによる長鎖ノックイン Mizuno, N., E. Mizutani, H. Sato, M. Kasai, A. Ogawa, F. Suchy, T. Yamaguchi, and H. Nakauchi (2018). Intra-embryo Gene Cassette Knockin by CRISPR/Cas9-Mediated Genome Editing with Adeno-Associated Viral Vector. iScience VOLUME 9, P286-297, NOVEMBER 30, 2018.
アプリケーション例
CRISPR/Cas9システムを利用したハイスループットで高効率なゲノム編集マウス作製
Fgf10 遺伝子欠陥マウスは四肢の形成不全になることが知られています。Cas9 mRNA(Cas9タンパク) と gRNA をエレクトロポレーションにより共導入すると、Fgf10 の両アレルが編集され、その結果、高効率で四肢形成不全が引き起こされます。
※受精卵エレクトロポレーションについては、こちら
Fgf10 遺伝子欠陥マウスは四肢の形成不全になることが知られています。Cas9 mRNA(Cas9タンパク) と gRNA をエレクトロポレーションにより共導入すると、Fgf10 の両アレルが編集され、その結果、高効率で四肢形成不全が引き起こされます。
マイクロインジェクションとの比較
エレクトロポレーション | マイクロインジェクション | |
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下準備 | 特になし | インジェクションピペット等の準備 |
受精卵100個の 処理にかかる時間 | 約5分 | 2時間~ |
胚生存率(E15以降) | 40-80% | 10-50% |
変異導入効率 | マイクロインジェクションと同等 | 標的配列に依存 |
設備費用 | 約130万円 | 500万円以上 |
必要技術 | 特になし | インジェクション操作 |
Cas9 mRNA必要量 | 500 - 2,000 ng | 50 - 500 ng |
エレクトロポレーションの方が
1. 多数の受精卵を迅速に処理でき、生存率も高い
2. 熟練を要する技術を必要としない
ことから、エレクトロポレーションは CRISPR/Cas9 によるハイスループットなゲノム編集マウス作製のための理想的な手法といえます。
参考文献
Masakazu Hashimoto & Tatsuya Takemoto
Electroporation enables the efficient mRNA delivery into the mouse zygotes and facilitates CRISPR/Cas9-based genome editing
Scientific Reports 5,Article number:11315
資料ご提供
大阪大学・橋本昌和先生、徳島大学・竹本龍也先生
※上記結果はCUY21EDITⅡで得られた結果です。
仕様
出力電圧 | 1 - 200 V (1 V 単位で設定可能) |
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最大出力電流 | 1 A (1000 mA) |
パルス幅 (Pon) | 0.1 - 1000 ms |
パルス間隔 (Poff) | 1.00 - 1000 ms |
パルス回数 | 1 - 1000 (Pd(+)の場合) 1 - 500 (Pd(+/-)またはPd(Alt)の場合) |
抵抗値測定範囲 | 最大 4 kΩ |
実行電圧測定範囲 | -200 〜 +200 V (1 V単位で表示) |
実行電流測定範囲 | -1023 mA 〜 +1024 mA (1 mA単位で表示) |
保存可能プログラム数 | 20000 以上 |
実行履歴保存機能 | 直近100回分を保存。USBデバイスを用いてPCにエクスポート可能 (.csv (カンマ区切り)形式ファイル) |
電源電圧・周波数 | 100 - 115 or 220 V、50/60 Hz |
ヒューズ | 7 A (6.3 mm X 20 mm) |
外寸・重さ | (W) 240 mm × (L) 380 mm × (H) 190 mm, 5.5 kg (突起物、ゴム足を除く) |
Genome Editorのデモについて
Genome Editorのデモは随時受け付けています。お気軽にお問い合わせください。
遺伝子導入装置・細胞融合装置・電極のメンテナンスサポート
遺伝子導入装置CUY21,CUY21EDIT,CUY21Vivo-SQ,CUY21EX,CUY21Vitro-EX、細胞融合装置LF101,LF301、電極、その他周辺機器につきましてメンテナンスや修理をお受付しております。開発スタッフが直接担当いたしますので、ご安心ください。お気軽にお問い合わせください。