国産ゲノム編集技術「UCAY」のgRNAデザインツール共同開発 ― 第48回日本分子生物学会年会(MBSJ2025)にて紹介 ―

お客様各位

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび弊社は、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(都産技研)と共同で、国産ゲノム編集技術「UCAY(ウカイ)」の編集効率を向上させるためのgRNA(ガイドRNA)デザインツールを開発しましたのでお知らせいたします。
■ 国産ゲノム編集技術「UCAY」とは

UCAY(ウカイ)の概要図
既存技術では困難なリピート領域等にも対応可能
既存技術では困難なリピート領域等にも対応可能
UCAY(Universal CRNA-guided GE AssemblY、特許第7125727号)は、
既存のゲノム編集技術では編集が難しい領域(リピート領域など)にも対応できる、国産の新しいゲノム編集技術です。
主な特徴:
• シンプルなライセンス体系により商用利用が容易
• gRNAの塩基長が可変
• PAM配列不要
• 小さいタンパク質サイズ
これらの特徴により、特に育種分野などへの産業応用が期待されています。
既存のゲノム編集技術では編集が難しい領域(リピート領域など)にも対応できる、国産の新しいゲノム編集技術です。
主な特徴:
• シンプルなライセンス体系により商用利用が容易
• gRNAの塩基長が可変
• PAM配列不要
• 小さいタンパク質サイズ
これらの特徴により、特に育種分野などへの産業応用が期待されています。
UCAYタンパク質の構造

UCAYタンパク質のイメージ図
小型タンパク質で遺伝子導入ベクターへの搭載が容易
小型タンパク質で遺伝子導入ベクターへの搭載が容易
■ gRNAデザインが抱えていた課題
従来の問題点
- UCAYは新技術であるため、編集部位へ誘導するためのgRNA配列を設計するツールが存在しないという課題がありました
- これまでは、研究者が経験を頼りに配列を選ぶしかなく、時間とコストが掛かる点が大きなハードルとなっていました
■ gRNAデザインツールの開発(今回の成果)
都産技研と弊社の共同研究により、
gRNAの「配列」および「二次構造」をスコアリングし、編集効率の高いgRNA候補を定量的に予測できるツール を開発しました。
gRNAの「配列」および「二次構造」をスコアリングし、編集効率の高いgRNA候補を定量的に予測できるツール を開発しました。
● 本ツールのポイント
- gRNAの二次構造を評価し、編集効率の高い候補を提示
- より適切な配列を自動で提案することでゲノム編集実験の低コスト化を実現
- UCAY技術の産業利用がさらに容易に
■ 第48回日本分子生物学会にて成果を発表予定
本研究成果は「第48回日本分子生物学会」にてポスター発表を行います。
また、会場内の弊社ブースにてUCAYの紹介も予定しています。
会期:2025年12月3日(水)〜 5日(金)
会場:パシフィコ横浜
ポスター番号:1P-031(12/3 のみ)
企業ブース:展示会場中央入口左側
また、会場内の弊社ブースにてUCAYの紹介も予定しています。
会期:2025年12月3日(水)〜 5日(金)
会場:パシフィコ横浜
ポスター番号:1P-031(12/3 のみ)
企業ブース:展示会場中央入口左側
■ 今後の展望
本ツールおよびUCAY技術は、育種プラットフォームの構築など、産業応用へ大きく貢献する可能性があります。
弊社では、UCAY技術の活用や本ツールを用いた研究開発に関心のある大学・企業との共同研究を広く募集しております。
■ お問い合わせ
株式会社ベックス(担当:森泉)
TEL:03-5375-1071
MAIL:yizumi@bexnet.co.jp
TEL:03-5375-1071
MAIL:yizumi@bexnet.co.jp
以上